ソウル警察、東大門市場の偽ブランド業者を逮捕 ― 韓国 ―
2014年12月9日、ソウル中部警察署は偽ブランド品を製造・販売していた業者2人を逮捕するとともに共犯者4人を在宅起訴したと発表した。
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この業者は、海外ブランド品のカバンや財布などを製造し、問屋や露天商に販売して今年だけで総額約6300億ウォン(日本円で約680億円に相当)を流通させていた。製造していたのはルイ・ヴィトンやシャネル、グッチといった高級ブランド品5種類のコピー商品で、観光客がにぎわう観光特区である東大門市場で売りさばかれていた。
警察は「容疑者らが販売したコピー商品は、正規品の価格に換算すると4700億ウォン(約510億円)、売れ残って押収されたものも1600億ウォン(約170億円)に相当する」と発表した。
この業者は、韓国国内の有名カバンメーカーに勤めていた経験があり、本物とほとんど見分けのつかない「A級コピー品」を作れる高い技術を持っていた。東大門市場で扱われる偽ブランド品の約6割を供給する実績をもつ彼らは、コピー商品用の生地だけでなく本物に使われる生地も使って生産し、「偽ブランド王」と呼ばれていたようだ。
今回の事件は、犯人らが販売した偽ブランド商品の価額が、日本円で680億円と巨額に上ることが特色です。犯人らが、これだけの偽商品を流通させていたということは、韓国で販売されている海外ブランドのカバン、財布などの相当な割合が偽物であったということです。
観光特区である東大門市場において、主に売りさばかれていたということで、韓国へ観光に行った際に、この東大門市場で露天商などから、ルイ・ヴィトンやシャネルなどの高級ブランド品を購入すると、かなり高い確率で偽物を買わされる可能性があったということになります。
観光特区というところは、その国の顔となるような場所ですが、そこで、海外からの観光客に対して偽商品を販売するという犯罪が行われていたということは、韓国に対する国際的なイメージを著しく損ないます。今回の犯人の逮捕を機に、韓国の国際的評価を著しく引き下げるこのような犯罪行為が一掃されることが望まれます。
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