セントラルアタック
日本の特許庁に出願した商標や、登録された商標を基礎として、海外での国際商標登録出願や登録をすることができます。これは1989年に締結されたマドリッドプロトコル(マドプロ)に基づいています。日本の特許庁での手続きだけで国際商標権の取得ができることが大きなメリットとなっています。
このマドリッドプロトコルに準拠した国際商標登録は、5年間は日本での基礎出願や基礎登録に従属したものとなり、5年を超えると独立した登録となります。そのため国際登録の日から5年以内に基礎登録が拒絶・取り消しとなる場合には、従属している国際登録も同時に失効してしまうのです。これをセントラルアタックと呼んでいます。マドリッドプロトコルに準拠した国際出願には、このセントラルアタックというリスクが伴うのです。
日本国内での基礎出願に基づく国際出願にはこうしたリスクが伴うため、基礎出願が認められて基礎登録となってから国際出願するほうが安全といえるでしょう。
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